ふらむ

という事で、奇祭タバンカ祭に行ってきた。

 

そもそもソレって何?って感じだとは思う・・・だからこそ行ってきた。

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 場所は茨城県下妻市

電車を乗り継ぎ目的地目指す。

祭りは夜なので、時間は既に夕方。

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1両編成、中には5名程度。

夕暮れの中、ゆっくりと進むローカル鉄道。

電車のように時間もゆっくりと過ぎていくような気がして気持ちが良かった。

 

 

到着したのは、茨城県下妻市の大宝という駅。

絵に描いたような無人駅で、降りたのは自分と地元のおじいちゃんとおばあちゃんだけ。

これで本当に祭りがあるのかと心配になり、再度携帯でググってしまうくらいに静か。

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駅から2分くらい歩くと目的地の神社。

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もう何名かカメラマンがスタンバっているけども、催し事は7:30くらいからとの事。

 

なので、時間つぶし+朝から何も食べていないので、

マモーっぽい女将さんがやっているお店でお団子を食べる・・・ボケすぎた。

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甘くなくて素朴な感じ。

 

だんだん暗くなってくる。

どんな感じなのかわからないので、とりあえずロープの前で待ってみることにした。

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そもそもタバンカ祭って何?という話になると・・・以下コピペ。

 

毎年9月12日と14日に開催されるタバンカ祭りは、

全国でもココ、大宝八幡宮でしか行われていないという奇祭。

1370年に大宝八ヶ寺の1つ、賢了院が出火した際に、

「畳」や「鍋ぶた」を使って、消火したという故事がモデルだとか。

大きな松明に火をつけ、勢い良く燃え上がる炎囲み、

畳や鍋ぶたをバタンバタンと力強く石畳に打ち付ける。

この音が「タバンカ祭り」という名の由来という。

 

で、待っている時に後ろで地元の人が話していた事。

 

・昔はサーカスが来たり、露天が道の両端に沢山並んでいた。でも今は全然ない。

・行事をやる人は、地元の高校生をバイトとして雇っている。

・基本的に高校生が毎年やっているのだけども、将来は人もいなくなりおっさんがやる事になりそうだ。

 

なるほど・・・

 

で、ロープを張っているけども、実はコレ行事の時の仕切りなだけで、

今はロープをくぐり別に本殿に参拝に行けるし、撮影も可能で、

しかも本殿で何か(陶器の破片みたいなヤツ)をバラまいているので、

それをご利益の為に拾いに行くので、あんまり意味が無いもの・・・というのを終盤に知った。

 

そんなこんなで1時間くらい待つと、火が入り本番が始まる!

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キターーーーーーーーッ!

怪しいwww 超怪しいwww

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これは持ってるの熱いだろーーー!

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炎と一緒に、畳やら鍋ブタも入場。

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そして・・・バシーン!バシーン!

無言で火を囲み、畳やらフタを周りに打ち付ける・・・シュールw

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畳はバシーーーーン!音がしていいんだけど、フタはポフッって小さな音がするだけで微妙。

更にフタ担当は微妙な事に気がついて半ばヤケクソでフタを投げつけてて笑ってしまう。

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そして藁に着火!!!

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藁を振り回し、観客の周りを走る!!

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ひゃっはーーーー!!!ってよく叫ばないなぁ・・・よく無言で出来ると少しだけ尊敬。

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見ての通り、かなり近くまで火をフリ回ります。

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でしばらくすると・・・あれ?もう終わり?

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なんかみんな引っ込んだし・・・

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こんな感じで境内にはソコソコ人はいますが、地元の人中心のようです。

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ふと奥の炎に人が集まっているので、何かなぁ・・・と思っていくと・・・

 

さっきの集められた炎を・・・

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地元の子供達で飛ぶのです!!

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それ完全に燃えてるじゃんwww って中に突っ込んで行きます。

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さすがに火の勢いがあるときは高校生くらいが飛びますが、

ある程度弱ったら小学生でも飛んでしまうのです。

大人になる、服が焼けるとか、コケたらどうしようとか、色々なリスクを考えて飛べなくなるのが悲しい・・・

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そして再度火がやってきて、これを3回繰り返します。

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ただ、繰り返してバイトの高校生が慣れてくるからなのか、

はたまた興奮してくるからなのかは知りませんが・・・徐々にノリがよくなります。

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振り回し、速度、観客へのサービスが3割増しになります。

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さっきまでは目の前を通過するだけだったのに、こっちのカメラに火を持ってくる。

露出時間増やしたけど、そりゃ怖くて逃げちゃうんでブレるわwww

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ブンブンブンブン!

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あちいいいいいいいい!

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炎の軌道を見て分かるように、普通に観客に近づけてきます。

そりゃおばちゃんビビルわ。

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普通に熱を感じるレベル。

終わった後にカメラから燃えカスが沢山落ちるくらいに来ます。

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自分は三脚とかなしですが、三脚持ちには三脚に思いっきり当ていてビックリする。

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そしてロープの中に地元の中学生が入ると、それに目掛けて思いっきりぶつける!

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中学生気合入ってんなーーー!と思うと同時に、

きっと彼らか将来この祭りを担っていくんだなぁと思うと、少し感動してしまう。

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そんな感じで奇祭、タバンカ祭は1時間ちょいで終わる。

いやー物理的にも、内容的にも熱かった!!

f:id:wellner:20140914202524j:plain見物客が減っているお祭りみたいだけど、これ以上多かったら逆に収集がつかなそう。

 

催事は終わっても火はまだ健在。

それを囲う子どもたちは、まだ飛ぶ気まんまんだけど、炎強すぎでしょ・・・

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祭りが終わって21時の大宝駅。

電車で見学に来たのは2,3名程度で、ほとんど地元や車で来ていたようだ。

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たまたま見つけてやってきたけど、思ったよりもずっと良いお祭りだった。

 

人口の減少とかで、規模は小さくなって来ているのかも知れないけども、

何時迄も残って欲しいお祭りだと思うのでした。

 

今週末は未定。