肘折温泉へ

それどこよ? という人向けに説明すると、肘折温泉山形県の奥地にある秘境的な温泉地です。

最近では降雪量によって宿泊料が割引になるキャンペーンや、積雪量が4Mを超えたというニュースで知った人も多いのではないでしょうか。

まさしく自分がその人なわけだったりします。

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 積雪4Mとか未体験ゾーンなのでこれは行くしかないな!という事で行く事に。

 

とは言え、積雪量と温泉だけではつまらないので他の観光地も検索・・・すると最上川の船下りを発見。

時間的にも丁度いい感じだし、まずは船下りを目指す。

最上川船下りを検索すると、2つの会社がある事に気がつく。

どちらにするのか悩んだ結果・・・こちらを選択。

mogamigawa.jp

選んだ理由は2つ。

一つは、最寄り駅の無人駅に行きたかった。

もう一つは、普通に川下りだけではなく、途中下船しての観光スポットの記載があるから。

 

そんな感じで新庄から陸羽西線に乗り込み目的地へ。

誰もいないように見えますが、この後座席の7割は埋まるほどの混雑ぶりでした。

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陸羽西線は雪で埋もれて殆ど見えない線路を突き進み、目的地である高屋駅に到着!

余裕で雪が2Mを超えている。

ちょっと雪が多くてサザエさんのEDの家に似ている小さな駅舎との対比が理解しずらいのだけど、クソ積もってる!

しかも雪だけど降雪の圧力でガッチガチの氷壁と化していて笑えるほどに硬い!凄いな雪は!

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そう、高屋駅・・・高屋・・・タカヤと言ったらノリコだよな!

トップをねらえ!ファンとしては、これは行くしかないな!という事でという部分が多くあったのは事実。

聖地でもなんでもないのにホントにバカだと思う。


トップをねらえ! Gunbuster OP (Eng Subs)

と脳内で歌いつつ駅の周囲を見渡すが、受付らしい場所が見当たらない・・・

駅では当然の如く自分しか降車しなかったし、駅の周囲をぐるっと一周するものの駅と雪以外は何もない。

このままでは船の時刻表に間に合わないと思ったときに、雪に完全に埋もれた小屋を発見!

おし、これで行ける!

 

は?!

 

2月は運休?????????

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そんな超重要事項は、ホーーームペェェェェェェェェェェジに書いとけよっ!!

真冬の無人駅に放置プレイとか、イナズマキックをかまされても文句は言えないレベル。

 

でもまぁ人気のない高台から見下ろす景色は悪くない・・・か。

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さてどうしようか・・・と思い時刻表を見ると新庄に戻る電車(電車ではないというツッコミはやめて)が20分も待てば来ることに気がついたので駅舎で待機。

ただ、駅の丸太の椅子に座るのはやめた方がいい・・・

何故ならば、丸太の椅子には木の温もりなど微塵もなく、おしりが冷えてしまいポンポンが痛くなります・・・うぐぅ

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そしてもう一つの船下りのある古口駅に到着。

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駅前に待機しているバスに乗り乗船場へ。

最上峡芭蕉ライン観光株式会社

 

五月雨をあつめて早し最上川

・・・と言ったら、日常のゆっこを思い出してしまう。

そういえば、最近「ゆるしてヒヤシンス」のまとめが今更あってちょっとビックリ。

togetter.com

相変わらず、この怒涛のスピード感は最高だ。


日常 #81【ヒヤシンス回】

 

船下りはこたつ船に乗り、最上川を往復する感じで行われます。

普段なら一方通行で終わりのようですが、天候の都合上往復する形。

正直な感想を言うならば、一面モノクロの世界だし見所がないので、悪くはありませんが、猊鼻渓船下りの方が何倍も良い感じではありました。

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船下りを終え、古口から新庄へ戻る。

天候は基本曇り時々雪だけど、一瞬晴れたり、かと思ったら目も開けられないくらいに吹雪になったりと結構目まぐるしい天候。

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到着した新庄駅には謎のドールが!

ふるさと納税でも貰えるらしいのだけど・・・欲しい人いるのか。

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hbol.jp

 

そして新庄といえばこの人が出身らしい。

ハンターのネーム展をやっていたので、バスの待ち時間に見学。

単行本も置いてあるので、単行本とネームを比較しつつみる事が出来るので、1時間くらいはあっという間に過ぎてしまう。

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新庄駅前からのバスに乗り込み、約1時間で肘折温泉に到着。

ここ肘折温泉は、村人にエンカウントするたびにアームロックを仕掛けて来る井之頭ゴローちゃんばりに凶悪な集団だったことが温泉名の由来である(嘘)

hijiori.jp

 

予約時間を大幅に超えすっかり暗くなってしまったので、ささっと宿へ移動。

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食事をしたら軽く温泉街を撮ろうとか考えていたのだけど、温泉に入って食事をしたら、当然の如く寝たzzz・・・

流石に夜中には何も言わず出れないので、そのまま温泉に出たり入ったりして翌朝へ。

 

肘折温泉の朝は早いようで、5時には外から雪かきが行われている音が街に響き始める。

この肘折温泉は、日本有数で山形一の豪雪地帯らしい。

実際には1番の豪雪地帯は月山だけど、人が住んでいる地域としては一番の地域で、山形県人も近寄らない秘境との事だった。

だけど実際にこの街にやってくると、道中の信号機や案内板すら埋まる勢いの積雪は凄いけど、ここは思ったより街には雪を感じず、ちょっと拍子抜けしなくもない。

徐々に徐々に雪が白く積み重なり、その高さを実感するのが難しくなっていた部分もありそうだったけど、街中にあまり雪が見られないのは、毎日の雪かきが頻繁に行われていたり、対策が行われているからだろう。

 

実際に多くの旅館の前には温泉を利用した融雪ホースが出ていて、凍結してない場所がかなりある。

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おそらく雪国なら当たり前なのだろうけど、排水路の蓋を開けて雪を落として流していて、なるほど!と感心してしまった。

雪の処理方法については前から疑問に思っていて、今日まではブルドーザーで一か所にまとめて自然に融解するのを待つのだとばかり思っていた。

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雪がちゃんと処理されているので、実際の豪雪っぷりが見えてこないのだけど・・・これを見ればわかるんじゃないだろうか。

鳥居はそんなには大きくはないものの、隣の住居の1Fより高く、もはや2Fも埋まりかけている。

その鳥居からその向こうの神社までがミッチリと埋まっているとか驚愕の降雪っぷり、そもそも本当にこの先に神社があるのかすらもわからないくらいに見えない・・・

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つららも突き刺さる勢いで並んでいる。

うーん、ヒャドは氷系だけど、実際にはどう見ても物理系だよな!

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まだ世界が藍色な時からあちこちで雪かきや雪下ろしが行われていて、重機が街中を走っている。

この状態を維持するのは並大抵の作業量では追いつかないだろう。

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排水路から流れた雪は、川に流れ込んでいるようだった。

川は流れが速く、そして透明に澄んでいてキレイな川だった。

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本当は展望台まで登って街全体を撮ろうとか考えていたものの、そこまでの移動が困難だった事と、仮に登れたとしても、そもそも展望台の部分に降雪によって氷壁が出来ていて、展望できない展望台状態だったので断念。

共同温泉もなかなかの寂れ具合で撮りたかったけども、熱気でレンズが曇ったり結露が怖かったりするので撮らなかった。

 

そんな感じで気がつけばあっという間に帰路の時間。

街も狭そうだし観光するような場所もそんなにはないようだから、時間が余りがちになるかと思いきや、なんだかんだであっという間だった。

 

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まぁここがスゲー遠いってのもあるけど・・・移動時間だけで合計約7時間は今までで最長。

この移動時間では1泊2日は短すぎると痛感、2泊3日は欲しいよなー

やはり快適な旅行をするためには、ニケをペットホテルに預けるしかないかー

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ニケ留守番いい?

ニケ「ダメ」

ニケは最近留守番という言葉を覚えたようだ。