おおかみこどもの雨と雪の聖地巡礼へ
というわけで、おおかみこどもの雨と雪の聖地巡礼っぽい感じをするために富山に行ってきた。
久々の遠出、そして晴れだった。
梅雨明け、それは憂鬱な天気から開放される素晴らしい言葉であると同時に、灼熱地獄の幕開けの言葉でもあり。
富山というか、今更のおおかみこどもの雨と雪の聖地巡礼なのは、別にテレビを見たからとかではなく、
人様のブログを見て、そう言えばそこに行きたかったんだ・・・という事を急に思い出しての決定。
初の北陸新幹線で富山まで移動、ここから電鉄富山に乗り換えて上市駅へ。
北陸新幹線は空いているようなのをどこかで読んだことがあるけども、乗客率は5割という感じ。
7月20日という微妙な日だからなのか、多いのか少ないのかよくわからない。
ローカル線がどれくらい混むのか・・・と思ったら、ガラガラ。
そのうち観光客と思われたのは本当に少ない。
そして上市駅に到着。
ツバメが虫取り網で捕まえられそうな程大量に激しく飛び交う駅だった。
そして観光案内所でコミュニティバスの位置を聞く。
案内所内にはポスターや住民票などが展示されていた。
目的地である「花の家」までは、途中までコミュニティバスで移動しなければ行けない。
これが一日の本数が限られているので、遠方からだとそのタイミングが難しい。
乗れれば200円、乗れないと往復で万近い事になるだろう・・・なので出来れば乗りたい。
ちなみにバスというので、画像中央付近の青いバスが来ると思いきや、左に見切れているワゴンがコニュニティバス。
コミュニティバスの終着地点である、大岩まで15分くらいで到着。
そこから約30分の上り坂。
これが予想よりもハードで、道は急だわ、照り返しが激しいわで歩き慣れていないと結構辛い。
しかもラッキーな人には熊さんのサプライズアタックもあるらしい。
おおかみこどもの雨と雪の場所ということで、子供連れも何名か見かけたけども相当しんどそうだった・・・特に母親が。
花さんの超人っぷりを体で味わえるのではないだろうか。
すっかり全てが夏色になり、でも北の方だったら涼しいかなーと思いきや全然関係なく激熱の富山。
この道の唯一の救いは、ほぼ川沿いにあるので、なんとなく涼しい気分にはなれる。
そして劇中にあるような田舎を本当に肌で体感出来るのが素晴らしい。
まごうことなきクッッッソ田舎である。
そして約30分登ると・・・花の家に到着!!
そりゃモデルとなった家なのだから、そのまんまなのだけど本当にそのまんまなのだから感想はそのまんまじゃん!となる。
当然家の中も同じ。
同じであることよりも、現存して生活感バリバリで田舎の匂いがする事に感動。
周囲の観光客は、田舎のおじいちゃんの家の匂いとか、おばぁちゃん家の匂いとか言っていた。
残念なから自分の田舎は東京だったので、
むしろ自分の暮らしていた方が田舎という逆転現象によりそういう経験がないのだけども
それでも懐かしく、その感覚がなんたるかはなんとなくわからないでもないと思っている。
室内には各地からの巡礼者の記録があり、日本国内からでもここに来るのにはそれなりに調べないと来れないのに、
予想以上に海外からの巡礼者の多さにびっくり。
子供がお絵かきをするような場所があり、それがまた本当に雨と雪がいるのではないかと錯覚するような雰囲気となっていた。
まぁ本当に雨と雪が駆け回っていたんですけどね!
・・・こんなんウィーンウィーンって室内走っていたら絶対笑うしかないじゃん!
そしてなんといっても縁側が最高過ぎる。
気温は30度を超えているけども、縁側には涼しい風が流れていて物凄く気持ちがいい。
縁側に座るまでには少し躊躇したものの、一度座ったらその心地よさに立つ気になれず、
汗が絞れる程に濡れたシャツがカラッと乾くくらい縁側に佇んでいた。
縁側に座り、カメラを置き、外を眺め、ここの管理人と観光客の会話に耳をすましていただけだった。
こんなにも何も考えずに時間が穏やかに経過したのは何時以来だろうか。
このままだと、ここで寝てしまい帰れなくなりそうなので、名残惜しいけども花の家を後にする。
場所的にこの花の家には聖地巡礼としては厳しい場所かなーと思っていた。
移動手段も理由の1つではあるけども、ほぼこの家しかないわけで来るのはどうかなーと思っていた。
しかし、実際に来てみればその居心地の良さに時間なんて足りないくらいだった。
もし花の家に行こうと思ったのなら、是非とも大岩から歩いて欲しい。
タクシーを使えば花の家まで直接行けるし、道が狭いので推奨はされていないものの車でも行くことは可能だ。
でも歩いて疲れることで、作中に溢れていた自然の厳しさの雰囲気を少しだけ味わえるし、
花の家でその疲れをゆったりと癒やすという事も楽しめるので、是非とも歩いて欲しいなと思うのです。
そしてバスの時間まで大岩山日石寺を軽く回る。
意外といっては失礼なのだけど、予想以上に観光客で溢れかえっていてビックリ。
そして名物である素麺を食べる。
冷たくてシンプルで美味い。
そしてコミュニティバスに乗るのだけど・・・乗客数がギリギリの人数だった・・・
これって状況次第では最悪乗れない事もあるかも知れない。
そうなったら乗れない人は次のバスまで何時間も待つか、タクシーを呼ぶことになるんだろうか。
そんな感じで、おおかみこどもの雨と雪の聖地巡礼の旅、初日は終了。