三度目の戸田へ
雨男には竜神様が憑いているらしい。
つまり自分には竜神様が憑いているのかーと前向きに考えたら、ここ最近晴れが続くわけで複雑な気持ち。
そんな感じで今回は沼津市の最果ての戸田(ヘダ)に三度やってきた。
最初はまだ沼津からのフェリーが通年通っていた時代に。
あの時は小雨が降る戸田は土肥へのフェリーでの通過点だった。
船から降りた家族が、灰色の空で包まれた戸田で小さく遠くなっていくの今でもはっきり記憶している。
二度目は戸田が目的だったが大雨で観光とかそういうレベルではなかった。
最初に見たあの時から「絶対に晴れたら最高にキレイな港町なんだ・・・晴れれば・・・晴れないんだけど」と晴れる日を伺っていた。
例え地元が晴れでも、目的地に到着した段階で何度天候が一変した事か・・・
なので今回も戸田に着くまで微塵も自分を信じていなかった。
沼津はラブライブの聖地なのは知っていたけど、駅にキャラがいたりラッピング電車まで走っているのは知らなかった。
ラッピング電車はラブライバーと思われるヤツが、ホームで動き出した電車と並走しているのを見て気が付いた・・・並走て・・・
正直、鉄道娘の方が可愛いような気がするけど・・・あれ?もしかしてラブライブと同じキャラデザ?
おっさんになると若い娘はみんな同じに見える病に掛かるので、違うかもだけど同じように見える。
戸田へのバスは1日に数本しかない。
バスの時間に合わせないとかなりの待ち時間が発生する。
それを見越して修善寺にやってきたのだけど・・・
なんと途中で電車の遅延が発生したので、逆に本来乗れない早い電車にジャストタイミングで乗れてしまい、修善寺で待ち時間を潰す事に。
お陰で?思わず駅弁を食べてしまう事に・・・美味いんだよなぁこの「武士のあじ寿司」
前も食べたんだけど、美味かったんで2度目を買ってしまう事になるとは。
く、悔しいけど美味い、買いたくなかったのに美味い・・・ビクンビクン。
しかし、観光客が沢山通過する駅前のベンチで一人でガツガツ駅弁食べるとか、俺強すぎじゃない?
修善寺からバスで山をグネグネと超えて約50分で戸田に辿り着く。
前回は悪天候の平日だったせいもあり乗客は自分オンリーという展開だったのだけど、なんと今日は満員!
ほぼ修善寺か金冠山ハイキングだったのだけど。
後ろの女子グループがバスに酔ってしまい、一部がダウン直前に戸田に到着。
エメラルドグリーンの海底丸見えの超透明度の海がスゲーキレイ!
晴れていたら絶対にキレイだとは思っていたけども、ここまでとは・・・
あれ?でも富士山見えなくない?まさか竜神パワーでやっちまったか?さっき虹の郷の時は見えてたよね?
ェェェ・・・こんなに晴れているのに・・・と思いつつ海岸を歩く。
港を抜け、旅館街を抜けて、再び海が見えると・・・
ですよねー! 当たり前でしょ!!!!!!(ガチでやっちまったと思ってたけどね)
そして海岸から高台へと上る。
おおおおお!いいじゃないか! 最高じゃないか!
昔は更にもう少し上に上れたようなのだけど、今は通行止めになっていてちょっとだけ残念ではあるのだけども、まじでキレイ。
高台から再度岬へ・・・やべぇ最高にキレイだ。
前回、前々回の悪天候があったからこその部分もあるけど、すげーキレイ。
なんだかキレイしか言ってないんだけどキレイなんだからしゃーない。
鳥居から戸田峠などの山々。
山の方のバスの車窓から戸田を見る風景もかなりキレイだった。
アクセスが少々悪いけど、ハイキングで来るのもアリだと思うし、ちょっと歩きたい。
海の透明度は高く、砂浜もゴミが本当に少ない。
何より湘南の海のように磯臭くないのが素晴らしい。
人工海岸っぽいけど、湘南で人工海岸作っても、こうは美しくは保てないだろう。
そりゃ地元の子供がフローネばりに裸足で駆け回りですよ。
お昼を過ぎたばかりだけど、もうかなり日は傾き港に影を落とす。
今日の最終目的地に歩きだす前に、食事でもと考えたもののお腹にはさっきの寿司が・・・よし歩くか。
今日は海に沈む夕陽を見に来たのだ!
丁度ここから反対側の岬の上、結構な距離がここからはある。
当たり前なのかも知れないのだけど、自分のように歩いている人は皆無でした・・・みんな車だよ!
そして汗だくになりつつ、なんとか出会い岬に到着。
さらっと書いているけど、バスを降りてから3時間歩きっぱなしで結構しんどい。
しかも食事時間で日没時間に調整させる予定が、早く到着してしまったのでかなり風で寒い所を待機状態・・・
夕陽に照らされる戸田の街並み。
キレイな所なのでしょうがないのかも知れないのだけど・・・
こういう所ってやっぱりカップル優先だと思うんだよね。
なのに三脚を持ったカメラマンが最高のポイントに陣取る状態に・・・ホントカメラ野郎って空気読めないの多いよね!
カップルも全然近くに寄らないし、自分もなんかコレと一緒にされたくない感じで寄らない。
なので、夕陽を撮ると三脚野郎が被ってしまうんで、ここまで来たのに微妙な感じで終わるのか・・・
と思ったのだけど、方向性を切り替えた。
・・・たまには人もね?
富士山も赤く染まりキレイだし、最高の夕陽でした。
人は1組しかいないように見えますが、6組くらいはいました。
岬から港までの徒歩30分、合計で10台も通過しないくらいしか車道ですれ違っていませんが、車からすると暗くてカーブが続くのでこちらの発見が遅れそうで、歩くならば必ずライトを用意しましょう。
そしてお腹も空いたので夕飯。
軟式ボールくらいの鯵のタタキの塊で、ちまちま食べるイメージのタタキの概念を覆す。
そして鯵が被っていた事に気が付くのは、丁度食べ終わった頃。
そしてダッシュでくるら戸田へ移動、わかっているけど港から歩くと結構遠い。
でも、ここの温泉は源泉かけ流しだし、建物キレイだし、お湯もじゃぶじゃぶ出るし、水温もちょうどいいし、安いしサイコーなのです。
だけど修善寺までの最終バスは18:30となっていて、これを逃すと帰れなくなるので、ささっと今日の汗を温泉で流して・・・本日の旅は終了。
戸田は本当にアクセスは悪いです。
観光地としても微妙だし、しゃーないかなーとは思いますが、逆に観光客に荒らされていなくて凄くキレイな所なのです。
最近の観光地はどこにいっても中国人ばっかりで五月蠅い・・・と思っているようでしたら、静かで美しい戸田なんかはいかがでしょうか。