和田浦で鯨の解体を見学する
久々に更新。
別に出不精なわけではなく、毎年夏の期間はあまり更新しません。
ヴァンパイアなんで強い日差しや光は苦手なんです。
マジでジューと皮膚が焼肉のように焼ける音が聞こえるくらいに暑いんですけど。
そんな感じですが、今回のはタイトルから分かる様に解体です。
つまりは画面の色の割合は真っ赤なんで、人によってはグロイです。
その辺は理解して進んでね(はーと
鯨の解体については、千葉の和田浦漁港で行われている。
この鯨の解体については6月に発見し、以降ずっと機会を狙っていた。
でも、これを見るにはまず鯨が捕獲出来ないとダメ、毎日捕れる物ではない。
そして捕獲が出来ても、解体時間が平日は午前2時から等早い時間帯になっていて、見学は難しい時が多い。
車があれば話はもう少し違うとは思うのだけど、なにせ千葉の最南端近くなので、宿も難しければ、24時間営業の場所もなく、時間を潰すには色々厳しい。
なので上手く条件が一致しないと見学はダメなわけだ。
今回も鯨が捕れた事を17時頃に気がつき、解体時間が朝9時と知る。
9時だと自宅から朝一で移動しても間に合わないので、そのまま電車で千葉駅まで移動、千葉には23時着。
ビジホに泊まり、始発で千葉から和田浦に移動して、ようやく8時前に到着・・・遠いわ!
駅からだらだらと15分くらい歩くと、漁港が見える。
この漁港から更に海岸線を奥へと進むと、そこが鯨の解体する建物がある。
別に港に詳しい訳ではないけども、今まで見てきた漁港とはかなり別の臭いを感じる。
魚とは違う臭さが周辺から漂っている・・・これが鯨なんだろうか。
さて、ここからは解体です。
苦手な人はおうちに帰ってね!!!
時間になると、近くに係留してあった鯨をワイヤーで牽引して、解体場まで引き上げる。
かなり大きく見えるけど、これでも小さい方らしい。
内臓の色が白いのは、海中に出しっぱなしで血が抜けたからなのか、それとも元からなんだろうか。
解体は計測をしてから行われる。
解体をするメインウェポンは・・・薙刀というか、グレイブというか、両手持ちの類の高火力装備だ。
切れ味は抜群で、音もなく鯨に刃が刺さっていく。
熟練の手捌きとチームワークで解体は進んでいく。
特に示し合わすような言葉もなく、淡々と進んでいくのはそれだけ回数を積んでいるからなのだろうか。
しかし、この暑さの中で力仕事は辛い。
平日は深夜にやるのもよくわかる、土日は一般人が来ることを踏まえてわざと遅くしてくれているのだろう。
ある程度皮膚に切れ目を入れると、そこにワイヤーや鎖を通す。
そしてワイヤーをウィンチで引っ張り、皮を引きつつ剥がしていく。
バリバリッ!バリバリッ!とベニヤ板を剥がすような音が場内に響く。
皮を剥がすと、次は肉も同様に切れ目を入れて、ワイヤーを掛け、引っ張りあげる。
生々しい鮮血が体内からあふれ出す。
片身が剥がし終わり、その上に乗ってる。
こう一部をアップしてしまうと鯨には見えず、なんかの工事をしているようにしか見えない。
切り取られた皮や肉は、奥に引っ張られ、一定の大きさに切断され、細かい処理が行われ、保管される。
更に解体は進んでいく。
1時間も掛からないうちに、もう全型がわからないくらいになっている。
残された頭部
細かい血肉は流され、全て一か所に集められるようになっている。
ほぼ解体は終わり。
ここまで1時間少々、まだ細かい切り分けや掃除もある事を考えると作業としては2~3時間くらいだろうか。
この後、この鯨肉はこの場で買う事も可能。
なので、クーラーボックスを順番に並べる場所も用意されている。
自分は買っても調理する事が出来そうにないので、近くの鯨料理のお店で堪能することに。
正直、漁港はかなり臭かった。
魚臭とも獣臭とも異なるナニカの臭いは結構辛い。
これが鯨の臭いとなると、料理も結構アレなんでは・・・
と思っていたのだけど、全然臭みを感じなくて美味い!
ヘタなカツよりも柔らかいし美味い!
刺身も臭みがなく、逆にもう少し臭い方がネタになるのにと思うくらいに。
これなら確かに買いたいと思う人もいるだろう。
まぁ昔、小学校の給食で鯨のオーロラソース煮?みたいのがあったけど、あれも臭くなかったし、美味かったしなー
そんな感じで今日は鯨を堪能してきました。
捕鯨については色々と言いたいことがある人もいるかも知れませんが、その辺はよく分かりませんが、それはともかくいい経験が出来たと思います。
そして私の皮膚は赤黒く変色して痛ーーーーーーーーーーいッ!!!!
これだから夏はイヤなんだ・・・